
↑この他にも電子書籍で発達障害について勉強してきました。
僕のサロンには、ADHDの特性を抱えて働いている美容師さんがいます。
僕自身もずっと「当たり前」ができない側の人間でした。
子供の頃から、忘れ物ばかり。夏休みが終わって提出日は「忘れました、明日持って来ます」と嘘をついて家に帰って集中して宿題や自由研究を終わらせ提出する。計画性ゼロ。
ソロバン塾のカバンを学校に持って行って、教科書全て忘れたりするし、夏休み明けの登校日を間違えて誰も居ない学校へ行ったり。
「もっとしっかりしなさい」「やる気がないんじゃないか」小学校の担任の先生から虐められる子供でした。
学生時代もどれだけ言われてきたか分かりません。
でも大人になって分かったんです。
ADHDは“怠け”じゃない。
F1レーシングカーを一般道で走らせようとしているようなものなんです。
ニワトリに、鳥なんだから空を飛べ!と言っているようなものなんです。
ADHDの美容師が苦しむのは努力不足じゃない
時間感覚がズレている、興味がないことに集中できない、
なのに好きなことには何時間でも没頭できる。
これは脳の構造の話であって、本人の意思の問題じゃない。
例えば僕たち美容師はお客様との会話、仕上がり、次回提案…
同時に色んなことを考えて動きますよね。
ADHDの脳は、フィルターが弱く、注意力の切り替えがうまくいかないから
「もう頭がパンクしそう」となるのも無理はありません。
それでも、美容師は最高の仕事だと思う理由
でも、ADHDの特性は裏を返せば強みになります。
ハサミを握っている時だけ、他の雑音が消えて目の前の髪に没頭できる。
お客様の細かい表情やニュアンスに敏感に気づける。
何より、形のないものを形にする“創造性”は、ADHDの他方面思考の力です。
僕自身もそうです。
決して“完璧に器用”な美容師ではなかった。
だからこそ、興味を持った技術には徹底的にのめり込んで試して試して、
普通の人とは違う視点で、誰にもできない提案ができるようになりました。
ADHDを理解しているサロンでありたい
僕のサロンでは、
- できるだけルーティン化する
- 忘れ物が起きにくい仕組みを作る
- お客様の予約管理を一緒にサポートする
- 強みを生かした役割分担をする
こんな工夫をしています。
「ADHDだからダメだ」じゃなくて、
「ADHDだからこそできること」が必ずあるから。
野球で言えば、バントが得意な選手はホームランを狙わなくて良いし、スコアブックを付けて相手の球種を分析するのが大好きな選手は、グラウンドで走らなくてもいい。
お互いが得意分野で好きなことを発揮するチームでいい。
スタッフ同士が叱責ではなく“仕組み化”でカバーし合う。
お互い様という気持ちで、お互いのミスを補えばいいだけ。
遅刻したら責めるより、どうすればミスが減るか一緒に考える。
そうやって、普通の脳の人と同じことを求めない環境を整えています。
自分を責め続けている美容師さんへ
できないことがあってもいいんです。
ペンギンが空を飛べないのと同じ。
飛べないなら、海を泳げばいい。
ADHDを“弱点”じゃなく“武器”にできる場所を、僕はここに作っています。
もし今、
- もっとしっかりしなきゃ
- 向いてないのかな
- もう辞めようかな
と自分を責めている美容師さんがいたら、
一度、話をしに来てください。
当たり前ができない自分を責める必要なんてない。
一緒に、強みを生かす働き方を探しましょう。
ADHDを理解している美容室がここにあります
僕たちのサロンは、ADHDという個性を理解して、
誰よりも輝けるステージを用意しています。
あなたの可能性を、諦めなくていい場所がここにあります。
気になる方はぜひ、一度お問い合わせください。
あなたの強みを一緒に見つけましょう。
noteにも記事を書いています。↓