こんにちは。Yasuです。
かつての縮毛矯正は、いかにクセを“完全に伸ばすか”という一点にフォーカスされていました。
30年前から縮毛矯正の施術を行ってきましたが、つい最近まで、薬剤は強く、pHも高く、アイロンは180℃以上が常識。結果として、毛髪内部のタンパク変性を伴いながら、外見的にはツヤツヤでまっすぐ、けれど実際には硬く扱いづらい質感になるケースが多く見られました。ピンピンしているやつです。
しかし現在は、美容の価値観が大きく変化しています。お客様は単に「クセが伸びること」よりも、「ナチュラルで、髪が本来もつ柔軟性や質感を残した仕上がり」を求める傾向が強くなっています。特に40代以降の髪質変化(エイジングによるうねり・乾燥・毛髪密度の低下)に対応するためには、旧来型の強い還元剤と高温アイロンではむしろ逆効果になることも少なくありません。
僕が提供している「設計型縮毛矯正」では、薬剤選定だけでなく、還元剤の種類・濃度、pH帯、前処理の有無、アイロン操作の角度と温度、さらには薬剤除去工程まで、お客様に合わせて「個別設計」しています。
これは、単なるクセを伸ばすという作業から一歩踏み込み、毛髪の構造(キューティクル/CMC/コルテックス)レベルでのアプローチを行う必要があると考えるからです。
また、メテオ縮毛矯正においては、酸熱成分とアルカリ領域でのケラチンブーストが可能なため、柔らかさと補強を同時に行えます。これにより、過去のような“硬質な仕上がり”ではなく、ふわっとした自然な丸みを残したままのストレートスタイルが実現します。
僕が一番大切にしているのは、「自然に仕上げた縮毛矯正ほど、お客様は矯正だと気づかない」ということ。これは、美容師の技術がデザインの邪魔をしないレベルにまで昇華されている証拠です。
矯正が必要な方ほど、違和感のない仕上がりを求めています。だからこそ、技術者側の知識と応用力が問われる時代に突入しているのだと僕は感じています。
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