店づくりは「箱」と「ピンポン玉」。僕が大切にしてきた考え方
今日は、僕がこの店を引き継いでからずっと頭の中で使ってきた“あるイメージ”についてお話ししたいと思います。このイメージを共有すると、今の店の状態やこれからの方向性がより理解しやすくなるはずです。
先日の横浜でのミーティングはこちら
店は「箱」。
スタッフや技術、習慣、サービスは「ピンポン玉」。
最初は小さなボロボロの箱に、僕やスタッフそれぞれの色がついたピンポン玉を入れてスタートしました。数が多すぎれば溢れてしまい、少なすぎれば衝突が起きます。ちょうどいいバランスで詰めていくことがとても大事でした。
箱が少しずつ大きくなると、新しいピンポン玉――つまり、新しいスキルや役割が増えていきます。接客、教育、技術向上、お客様とのコミュニケーションなど、それぞれが“その人らしい色のピンポン玉”を増やしながら成長してきました。
この3年で箱はかなり大きくなりました。売上も2.5倍以上になり、アシスタントの動きも整ってきました。でも同時に、「箱を一気に大きくすることはできない」ということも強く感じています。
なぜかというと、綺麗に整った箱に突然“鉄の玉”を放り込めば、ピンポン玉は潰れたり弾き飛んだりしますし、箱そのものも壊れてしまうからです。つまり、急激な拡大はチームを壊してしまいます。キャパを超えた仕事や無理な改革は、結果的に店の持続性を奪ってしまうのです。
だからこそ、僕は時間をかけてじっくり積み上げる方法を選んできました。20歳代からビジネス書を100冊以上は読み、経営者の勉強会にも参加し続け、マーケティングや組織づくりを学び続けているのは、そのためです。店の箱を“壊さずに大きくする”には、ゆっくり時間をかけて、知識と判断が必要だからです。
そして今の店に必要なのは、「人を増やすこと」ではありません。
まずはこの箱に最適な数とバランスでピンポン玉を並べることです。
予約導線、集客、教育、接客。ここを徹底的に整える段階だと感じています。
教育においても同じです。いきなり難しい課題を与えてもスタッフは壊れてしまいます。手を伸ばせばギリギリ届く、ジャンプすれば掴める――その絶妙な“負荷”が成長につながります。
階段も一段が高すぎれば誰も登れません。だからこそ、今の4人が無理なく登れる階段を細かく設定し、確実に成長できるレールを敷いていきたいと思っています。
時間はかかりますが、その先には大きな箱と強いチームが待っています。
短時間で、来月から一気に100人のお客様が来るなんて施策は世の中にありません。地道に一人づつファンを増やしていくしかないのです。
人の心が、人の心を繋ぎます。お金では人は動きません。
これが僕の経営の原則であり、これからの方向性です。
今日の話が、読んでくださったあなたにも何かのヒントになれば嬉しいです。
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