日本人にボトックストリートメントは合わない。正直に言います。
最近SNSや海外メディアでよく見かける「ボトックストリートメント(ヘアボトックス)」。聞こえが良い名前ですが、正直に結論から言います。日本人の髪と生活習慣には向かない、過大評価されすぎているトリートメントです。
まず最初に誤解してほしくないのは、**「ヘアボトックス」は医療用ボトックス注射とは全く関係ありません。**注射で筋肉をゆるめるものではなく、単なるディープコンディショニング(濃厚なトリートメント)です。名前が刺激的なだけで、実際は高濃度ヘアマスク程度の位置づけです。
成分表を取り寄せて調べたのですが、目新しい成分は何もなかったです。マーケティング力の勝利のようなトリートメントというのが感想です。
■ 実際の効果は「一時的なツヤ・手触り改善」だけ
ボトックストリートメントの主目的は、髪表面をコーティングしてツヤや手触りを良くすることです。ケラチン、コラーゲン、ビタミン類などを補給し、表面のスカスカ部分を埋めて見た目を良くします。
でも、これって言い換えれば「表面上の質感アップでしかない」ということ。内部構造を変えて本当にクセを伸ばしたり、髪質そのものを改善するものではありません。時間が経てば元に戻るのも当然ですし、クセ毛はクセ毛のまま残ります。
欧米では「クセやダメージの人向け」と言われていますが、日本人の太い髪・硬い髪質には、重さが逆効果になるケースも多いです。特にアジア人の髪にはコーティング成分でべたついて見えたり、ボリュームが消えてしまうことすらあります。これは日本人の髪質を考えると大きなデメリットです。
■ 日本人のヘア習慣と相性が悪い
さらに、日本人の生活スタイルやヘア習慣も考えるべきポイントです。
- 頭を洗う頻度が高い
- ブローやスタイリングを毎日しっかり行う
- 季節や湿度変化が激しい
こうした条件下では、**ボトックスの効果は持続しません。**効果を長持ちさせるには「頭を洗わない」「指定のシャンプーを使う」「自分でブローして仕上げる」など、普段の習慣を変える必要があるという話もあります。
つまり、本質的には「手間・時間をかけないと意味がないトリートメント」なんです。忙しい日本人にとっては、そこが一番のネックになるはずです。
■ 実績ある他のトリートメントの方が効く
であれば、安全で実績のあるトリートメントを選んだ方が100倍良い。
例えば以下のようなものです。
- メテオ・アルカリ酸熱トリートメント(ホルムアルデヒド不使用)
- TOKIOトリートメント(業界でも信頼の高い内部補修系)
- リトルサイエンティストのヘアマゼラントリートメント
これらはボトックスのような“表面だけのコーティング”ではなく、**髪内部の補修・強化にフォーカスしたトリートメントです。**ボトックスよりも再現性が高く、日本人の細い髪でも重くならず、扱いやすさが段違いです。
また、ケラチントリートメントに含まれるホルムアルデヒドのような危険物質を使わない処方のものが増えています。安全性・仕上がり・持ちのバランスを考えると、こちらを優先するのがプロとしては正しい選択です。
■ まとめ
- ヘアボトックスは名前ほど特別なものではない
- 日本人の髪質・生活習慣には合わない
- クセ毛をストレートにしたり本質的に改善するものではない
- 安全で効果が確実な他のトリートメントを選ぶべき
結論。**ボトックストリートメントはおすすめしません。**あなたの髪の本質的な悩みを解決するには、内部補修主体のトリートメントを選ぶのが最短で確実です。
