酸性なのに高反応!?メテオ「インクライン」の還元値を徹底比較
こんにちは、Sho and JERIC SalonのYasuです。
今回ご紹介するのは、話題の酸性還元剤「インクライン」について。
実はこの製品、pHは4.5という酸性領域にもかかわらず、なんと還元値が54.3 mmol/Lという非常に高い数値を持っています。
そのために、メテオを使っている美容師さんでも、勉強不足なのか分からないのですが「弱酸性=傷まない」と勘違いして、髪をビビらせてしまう事故をよく聞きます。
◆ メテオ各種薬剤の還元値一覧
製品名 | 主な還元剤 | pH | 還元値(mmol/L) | アルカリ度 |
---|---|---|---|---|
インクライン | チオグリコール酸+システアミン | 4.5 | 54.3 | 0 |
ユノ | チオグリセリン | 6.5 | 42.6 | 0 |
リトーノH | チオグリコール酸 | 9.1 | 11.0 | 5 |
リッチ6.5 | システアミン・システイン | 6.3 | 6.71 | 0 |
◆ なぜインクラインは反応力が高いのか?

理由は「還元剤の配合設計」にあります。
チオ系とシステアミンを絶妙に配合し、酸性でも十分な反応性を引き出せるよう設計されています。
通常、pH4.5という酸性領域では還元反応は起きづらいのですが、インクラインはその壁を越えています。
つまり、「酸性なのに強い」「ダメージレスなのにしっかり伸びる」という理想的なバランスが実現できるのです。
◆ サロンでの活用ポイント
- ブリーチ毛・エイジング毛など、アルカリに弱い髪にも対応
- pHが低いため、キューティクルへの負担を最小限に抑えられる
- 還元値が高いため、癖の伸びやハリコシも優秀
「酸性だから優しい」のではなく、「酸性でも反応するように作られている」というのが、メテオの技術です。
インクラインは、酸性ストレートの中でもプロが扱うべきスペックの薬剤。
丁寧な処理とレシピ設計次第で、髪質改善の最高の武器になります。
実際の仕上がりは、ぜひサロンで体験してみてください。
📩 ご相談・カウンセリングだけでも歓迎です。
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80才の母の髪を、メテオクリーム(トリートメント)7.0に、インクラインを10%だけ混ぜて、髪を膨張させない、低アルカリ、中還元の薬剤でメテオ縮毛矯正をあてました。
