この世の縮毛矯正の薬剤は、高アルカリ性で、ペーハーが9前後のものを使用しています。
恐らく99%の美容室は、チオ系、もしくはコスメ系の薬剤を使用している。(コスメ系って名前は優しいが、ペーハー値は9に近い)
ペーハーがアルカリに傾いていると、髪は膨張します。
アルカリ性の薬剤では
- 膨張して、髪の内部を緩ませて、(髪の形をつかさどる)シスチン結合を切ったり繋げたりが容易にできる
- 安価で製造できる、仕入れ値が安く済む。
- 美容師にとっても使い方が簡単で、健康毛用、カラー毛用、傷んでいる用の3〜4種類の中から選んで使う
というような要素がある。
ただ、最大のデメリットは
- 傷む(膨張時にケラチン、コラーゲンなどのタンパク質が流出する)
- 髪の毛のコシがなくなり、てろんてろんになる
- ダメージ毛、何度もカラーを繰り返している髪、スーパーロングの髪に塗布すると髪がゴワゴワ&チリチリになる可能性がグッと上がる。(薬焼けして焦げたようになる)
- ブリーチをしている髪には絶対に使用できない
- 髪のダメージレベルは、3〜4種類に分けられるほど簡単ではなく、部位によって無段階にダメージレベルがあり複雑
そこで弱酸性の薬剤(リケラ/ReKERA)を使用
弱酸性の薬剤を使用すると、髪を膨張させないので、タンパク質の流出を最大限に防ぐことができる。
施術側も安心なのです。
リケラ/ReKeraの最大の特徴が、ヘアマゼラン・トリートメントと同じ理論を使い、ケラチンなどのタンパク質を髪内部に結合させて、ぷるんぷるんに髪質を改善させるので、通常のアルカリ性の薬剤と比べて、硬くならない、しなやかな仕上がり、ゴワゴワにならない、子供の頃のような髪質に仕上がるのです。
デメリットもあります。
- 薬剤が高価
- 使い方が難しい
1,薬剤が高価なので、サロンでは経費削減を考えて導入を諦めるところが多い。料金が高めになるので安い料金設定で営業しているサロンでは、背に腹はかえられないようです。
2,使い方が、薬剤を1cc単位で調合していくので、調合が面倒と思う美容師さんも多いでしょう。
なので、いままで通りの、健康毛用、カラー毛用、傷んでいる髪用のなかから選んで使うという方が簡単かもしれません(ダメージは半端ないですが)
僕の場合、良いものは仕入れ値など考えずに導入していく方針なので、安価で粗悪なものは絶対に使用しません。
そして根っからのオタク体質で、子供の頃から理科の実験大好きな子供だったので(笑)
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髪のダメージレベルに合わせて、1cc単位での薬剤調合はメッチャ楽しいのです。なので秤(スケール)も0.01gまで量る事のできるものを使用しています。
1人1人、髪のダメージレベルは異なるし、1人のお客様でも、顔周りの髪は細くてダメージになりやすいし、毛先にいけばいくほどダメージは酷くなります。
そのダメージレベルに合わせて、薬剤を細かく調合できるのは、こだわるオタク体質の美容師にとっては最大のメリットです。(理論が嫌いな美容師にとっては超めんどうらしいですが💦)
結論
【その一】
髪のウネリやクセ毛が気になるけど「傷めたくない」「縮毛矯正は微妙」という方には、リケラ/ReKera ストレートをオススメします。
【その二】
クセ毛ではないけれど、加齢やカラーの繰り返しによるボワッとしたウネリや膨らみは、ヘアマゼラントリートメント
この二つの使い分けで、ダメージレスでしなやかな柔らかい質感の髪を保ちましょう!
僕のお客様で縮毛矯正を受けていたお客様は、ほぼ100%このReKERAストレートに変更し、満足を頂いております!