丁度、時期が重なったので、今年の最後のネタは年末年始の日本とオーストラリアの違いについてお話しましょう。 日本のサロンですと、年末は書き入れ時で大晦日まで営業しているサロンもまだあるかと思います。今だからこそ大晦日からお正月三が日はお休みのサロンも多いのですが、昔は違ったようです。 僕の父は理容師、母親は美容師ですが、両親の修行時代は、元旦の朝方まで仕事をし、初詣に行くお客様の髪を結ったりと、一年の中で一番忙しいのが年末年始 … [Read more...] about 第7話) 年末年始の美容室
コラム
第6話)パーマの技術は皆無に等しい。
アメリカもヨーロッパ諸国も、もちろんオーストラリアもパーマの技術は発展していない。日本のような柔らかい「ゆるかわ」パーマなどは、西側諸国には無いと言ってもいい。ましてや男性がパーマをかけるなんて、普通はビックリされる(笑) パーマのロッドは、細いロッドしかなく、ビッグロッド、ロングロッドや円すいロッドなどは日本特有のものである。オシャレな今風のサロンにはパーマのロッドすら無いなんてことも珍しくない。 アメリカもオーストラリアも、このようなゴムとロッドが一体式。 実際に僕が働いていたオーストラリア人のサロンは、高級店でモデルクラブと提携してい … [Read more...] about 第6話)パーマの技術は皆無に等しい。
第5話)日本と西洋のカットの違い(後編)
後編 この西洋から始まった現代のヘアースタイルは、西洋人の「多く見せたい、艶やかなハリのある髪に憧れる」というのが原点にある。それが日本国内でも60年代、70年代にはワンレングスといえば、本当に真っ直ぐ綺麗に切りそろえるのがワンレンだった。 しかし、その西洋人標準の好みのスタイルでは、日本人の「動きのある軽やかな髪」にはならない。そこで日本では、削(そ)ぐ、梳(す)く という技術が発達してきた。その削ぎの法則は80年代後半から進化を磨げ、今ではそれ無しでは日本のスタイルは作れないと断言できる。 同 … [Read more...] about 第5話)日本と西洋のカットの違い(後編)
第4話)日本と西洋のカットの違い(前編)
前編 その昔の日本では、男性は丁髷(ちょんまげ)女性は日本髪を結っていた。それが江戸幕府が幕を閉じ、明治維新が起こってからは西洋の文化が文明開化という言葉と共に一気に入り込んできた。 髪型も同じである。「散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする」という言葉が残っているくらい、長い髪を国民が短髪にしたという、理美容の歴史でも大きな変化であった。 そして、第二次世界大戦後に、理容と美容がハッキリと二つに分けれ、それから20年も経たない1960年頃、今では誰もが名前を知っているヴィダルサスーンが、Wash … [Read more...] about 第4話)日本と西洋のカットの違い(前編)
第3話)日本とオーストラリアの現場教育の違い。
自分が日本で見習いをやっていた時は、寮生活をしていたので、限りなく練習する環境にあった。朝9時―夜9時まで営業だったので、8時半までにはサロンに入れるように出勤をし、冬場は駐車場の雪かきがあるので7時半にはサロンに入り準備をする。9時にはお客さんが入ってくるので、休む暇などなく夜まで仕事、ランチタイムなどは5分あればラッキー。夜8時55分にパーマなんていうのもあり、そうなると夜の11時過ぎまでお客さんがサロン内にいる。原則、サロンの中にお客さんがいる時は、掃除や洗濯機は回せない。ひたすらお客さんが終わって帰られるのを待ち、やっと掃除と洗濯を開始できる。それ … [Read more...] about 第3話)日本とオーストラリアの現場教育の違い。