似合わせ、似合わせ っていうけど何?

昨夜、アシスタントの練習を見て欲しいって事で監督してました。image

トレーニングモデルさんの要望は、「後ろは揃えるくらいで顔まわりは少し切って軽く」でした。

それじゃ、「顔にかかる部分で1番短い箇所は、どうして顎より少し上で切っているのか説明できるか?」

「なんとなく〜」ではダメである。全然ダメ(笑)

正面から見たときに、一番長い箇所の「バックサイドの毛先のポイント」と「顔まわりの1番短い箇所の毛先のポイント」とのグラの縦幅を1とした時、分け目の生え際までの距離が丁度2倍で「1:2」になり似合うから…とか。

前髪がある場合なら、眉間と顎の距離を1として、この長さで切れば1.5の比率になるからだとか。

横から見て、猫背っぽいなと思ったら、前上がりの角度を変えて、後ろにウエイトを置くだとか。

背が高く細く見えるように、後ろから見た時のカットラインは平行に切らないとか。

そのお客様が「似合う」カットというのは一種の数学だと思う。

そして「かわいい」という謎めいた感性(笑)を磨くために、いつもファッション雑誌をみていること。

お客様がいう「重め」って、どういう意味の重めなのかって雑誌から来ているから。

センスは天性のものじゃなく、努力して身につくものだから。

なんて事を教えたのですが、僕が常日頃考えて実践していることです。